スーパー暇人企画、一度でいいから駅弁を腹一杯食べてみたい!

全国の主要駅の売店で売られている駅弁。
多くのものはその地の名物をメニューに盛り込んでおり、またとても手が込んでいて非常に食欲をそそる。
値段は結構張るものの、買ってみると、丹念に作ってあるのでどれもとてもおいしく、またその地の名物をそこで食べるという行為が観光している気分にさせてくれるのでよりいっそう旅が楽しくなる。
なので俺はちょっと長い距離を旅するときは必ず駅弁をひとつ買おうと思うのである。

しかし、駅弁にはひとつ大きな欠点がある。それは、値段の割りに量が少ないということである。うまいうまいと思ってぱくぱく食べていると、あっという間になくなってしまってむしろ悲しくなってしまうほどである。しかし駅弁は1個千円ぐらいが相場なので、足りないからといってもう1個買うというのもできない。だから俺はこの量に関してはずっと満足できず、『1個ではなく、いつか駅弁を腹一杯食べてみたいなあ』と思っていたのである。


というわけで、今月はアルバイトの収入が結構あったので、『駅弁をたらふく食べてみたい』というささやかな願望を実行に移すことにしようとおもったわけである。
当日の計画としては、
朝8時半に日本の旅の出発点東京駅で何か気に入った駅弁を購入して東海道本線に乗って出発。それから青春18きっぷを使ってひたすら東海道線で移動しながら弁当を食べ、食べ終わったところで次につく大都市駅で途中下車してまた新しい気に入った駅弁を買い次来た列車に乗って景色を見ながら食べる。これを繰り返して実家の最寄り駅(JR北陸本線小松駅)まで駅弁を買いまくる。
という風にして行こう、と思っていた。



が、しかし
やるき満々で何を食べようかと調べてあったのに、実行日(帰省日)前日に胃の調子を悪くしてしまい、当日もぜんぜん腹が減らないという事態を引き起こしてしまったのである。まあ明日のために夜飯は抜くはずだったのにお盆明けで今日から営業再開という知らせを聞いて嬉々として二郎を食べに行った俺が悪いんだけどね。にしても二郎で胃がもたれたのも初めてだったなあ。
なので当日は7,8個は食べるつもりだったのに、3個しか食べられなかったのはそういうことなのである。腹一杯といっておきながら3個(3食分)しか食べられず企画としてなっていなくてすいません。


ここから、3個しか食べていないけど買った駅弁を紹介。
まずは、東京駅で買った『幸福弁当』 1300円。
 
東京駅はホームの数が30を超え敷地も東京ドーム3個分はあるマンモス駅であるが、やはり置いてある駅弁の種類もとても多く、駅弁の聖地といってもいいのではないかと思うわけで、やはりそうなるとたとえどんなに腹が減っていなくてもここで駅弁を買って電車に乗り込みたいものである。まあ実際に食べたのは熱海駅を過ぎてからですけど。

食べてみると、うまい!どれも味付けが繊細な気がする、甘すぎず、くどくも無く。
梅干も和歌山の南高梅なのだが、すっぱさの中にも甘さがある。銀だらも柔らかくておいしかった。
この弁当ははっきり言って大当り。東京駅で駅弁を買おうと思ったら1度は食べてみよう。

さて、電車は熱海駅を出て延々と東海道線を走り12時過ぎに静岡駅に到着。やはり静岡駅は静岡県代表駅だけあって静岡の名物が一堂に会し、駅弁もいろんな種類が売られていた。しかし自分は体調不良を引きずっていて、全く腹が減らなかったので、多くの駅弁の中でも割と名物そうで(そこんところは良く分かっていない)ボリュームの小さいものを選んでみた。
それがこの『鯛めし』(510円)である。

これを買って12時16分静岡発浜松行きの普通電車に乗って食べてみた。
中身を撮るのを忘れたが、中はご飯が全面に敷き詰められており、その上にまた鯛とでんぶらしきものが全面に敷き詰められているという構造になっていた。
で、食べてみると、でんぶが甘い!鯛はほんのわずかでほとんどでんぶの味しかしない!水分をもっていなかったのでこれは正直食べるのが辛かった。静岡を出てから15分ぐらいしてから座れたのでそのときから食べはじめたのだが、浜松駅の一つ手前の駅の時点でも食べ終わらず、浜松駅に到着するぎりぎりになってやっと食べきった。やはり残すなんてとんでもないからね。

13時半ごろ浜松に到着。さあ次の駅弁は・・・といいたいところだが、もう胃が如何なる食物も受け付けてくれず、しんどくなったので、仕方なく途中下車することなく、すでに入線している豊橋行き普通列車に乗り、豊橋駅でもそのままホームで米原行き新快速電車に乗って米原に17時ごろ着く。
米原駅米原市自体は最近やっと市になったばかりの人の少ないところであるが、東海道新幹線が停車し、JR東海JR西日本の分岐駅で、北陸本線ターミナル駅でもあるので、いろいろな列車がこの駅に停車し、多くの人がこの駅を利用するので、駅の規模は大きく、駅弁屋があっていろいろな種類のものが売られている。
この時点でそろそろ腹もすいてきたし、もうここで買わないと夜7時を回って時間的に駅弁が手に入らなくなるので、ここで買うことにした。
いくつかの中から選んだのが『御出世あそばせ』1100円。
 
梅干しがうまい!何か駅弁の梅干しってのは俺的にはとてもうまく感じられる。大豆も甘すぎずでぱくぱくいける。赤飯がもう少し塩味が効いていればよかったかも。
全体的に味ははっきりしているがくどくなくどれもみずみずしくて美味しかった。

以上今回食べた駅弁は3個、占めて2910円。。あら、1日の食費の域を出てない…
やっぱり駅弁はいいですね。あと自分的には駅弁は1100円からがあたりだと思う。

ごちそうさまでした